何かを決断し実行することの難しさ
思い悩んで、諭吉先生にたどり着いた
「心事の棚卸し」
リセット
ここのところ、何かリセットのようなものが必要なのかもしれない。
と、思い始めていました。
やりたいことが、思うように進まないもどかしさ、
では、やりたいこととは何?
優先順位は?
と、聞かれると、
明確に答えることが出来ないのです。
頭の中が整理できていない・・・。
WEB先生に救いを求めて、諭吉先生にたどり着きました。
諭吉先生に学ぶ「心事の棚卸し」
福沢諭吉先生の「学問のすすめ」、第14編「心事の棚卸し」を都合よく解釈してみることにしました。
冒頭で先生は
心に思うより案外に悪をなし、愚を働き、功を成さざる
っと、おっしゃっておられます。
悪党だけが悪事を行うものでもなく、
愚か者だけが大失敗をしでかすものでもなく、
「智者といえども案外に愚を働くものが多い」っと、いうのです。
人は誰でも失敗するし、間違うもので、そのこと自体は、
「気にせんでも、ええ!」(気にしなくてもいい)っと、強調しているのです。
「身の点検」
そして、諭吉先生は、
「気にせんでもええが、必要なのはその身を点検する事、改善することに目を向けよ」
と、言われています。
商売でいう棚卸は在庫を正確に確認して、細かい過不足や間違いの確認、その過程で発覚する問題への対処などを行う重労働でとても面倒な作業です。
それを、わが身を対象としておやりなさい、っと、いうのです。
面倒なことだからこそ気づきがあるのだと・・・、
耳の痛い話です。
「身の点検」せざるの罪
さらに、その「身の点検」を行わないのは罪なのだとも言っています。
「生来今日に至るまでわが身は何事をなしたるや。今は何事をなせるや。今後は何事をなすべきや」と、みずからその身を点検せざるの罪なり。
あなたは今まで何をしてきたか、今は何をするのか、今後は何をすべきか、思案しなさい。
それをしないことは、罪にも匹敵することなのだ。
と、いうことでしょう。
そして、この編の最後は、
「一身の有様を明らかにして、後日の方向を立つるものは智徳事業の棚卸しなり」
で、締めくくられています。
心のあり様を明らかにして、点検して、今後の方向性を考えることは、とても重要で大切なことなのだ!
と、表現しているのだと思います。
前に進もう!諦めたら終わり!
さて、わが身を振り返り、身の点検、
とても面倒で、時間のかかる作業でした。
出した答えは、
「今やっていることを、続けること」
そして、このことに対する軸を太くする実感が持てました。
たまには立ち止まって、
「心事の棚卸し」
必要なことですね。
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