何で釣らんかなあ~、殿様釣行不発⁉

№07(221110)
今年度7度目の釣行
せっかくの殿様釣り、なんで釣らんかなあ~⁉

悔しがるオヤジの横で45センチの鯛を釣った話

今年度7回目の釣行

今が一番いいシーズン、毎週のように海に出て、ナブラを追って滑走したいものです。

先週がいとも簡単にサゴシを釣り上げたものですから、今回もサゴシは持って帰れるものと思ってました。

先週のサゴシはおもしろかったど!
多分、今回もええはずじゃが、行ってみるか?

ジジ
ジジ

行く!行く!

オヤジの殿様釣行

釣りというのは、面倒くさいものなのです。

道具一つ忘れただけで、すべてがパーになります。
なので、どんな釣りをするのか、何が必要か、釣れ過ぎた時は、釣れなかったときは、とか、いろいろ考えてイメージして、入念な準備を行います。

それが楽しい時間でもあり、面倒な時間でもあります。

魚が釣れれば、シゴしなければいけませんし、道具の片付けには準備の1.5倍ほどの時間がかかります。

そのような面倒な準備、かたずけ、手間をすべてすっ飛ばして、釣るだけのひと、食べるだけのひとに徹するスーパーVIPな釣りの事を、人はみな「殿様釣り」と呼んでます。

オヤジは81歳になりました。

毎回、殿様釣りをやらせています。

しかし、この殿様は、「釣ってくれない殿様」なのです。

今までの実績は、30センチ程度の鯛のみ。

30センチではドラグ(一定の力が加わるとリールが空回りして糸切れを防ぐリールの機能)が滑りません。

せめて45センチ以上はないと、真鯛の強い引きを楽しむことが出来ません。

おい、殿様!
今日は45センチ以上の真鯛が目標ぞ!

ジジ
ジジ

おうよ! やったるぞ!

今回こそは・・・、っと、思ったのですが。

夜明けのアジ釣

殿様は日の出時刻に浜で合流することにして、わたしはいつもの感じで夜明け前のアジ狙いから始めます。

月明かりがきれいな日でした。

アジがちっちゃいなあ・・・、でも、餌にはいいサイズだなあ・・・。

生きたアジに針をつけて泳がせてみます。

ドラグを緩めてスタンバイ、しばらくすると、ジジジーっとドラグが滑る音がします。

たまらなく緊張の瞬間です、海の下でどんな奴がアジをくわえているのかと思うと、自然に竿を持つ手に力が入ります。

ドラグを締めて、ググーと合わせます。その瞬間何かわからない魚が驚いて暴れます。

これが釣りの醍醐味です。

とてつもない重量感を感じて、急にプッツンとなります。

それが2度ありました。

多分、サワラだと思います。先週釣ったサゴシよりも大きいものでしょう。

そんなあたりで3度目に来たのは、スズキさんでした。
贅沢な話なのですが、スズキさんは50センチありましたが、あまり面白くなかったです。
スズキではなくフッコですね。

他はそこそこ持って帰れるアジとサバが少々釣れました。

殿様釣行開始!

日の出時刻に殿様を迎えに行きます。

ジジ
ジジ

よーし! やったるぞ!

殿!
殺気が出ております!
殺気をお消しください!

てな、感じで、時間が静か―に流れていきます。

30センチくらいの鯛が釣れました。

45センチの鯛が釣れました。
ドラグが滑って面白かったです。

釣ったのは殿ではありません。

時間だけが流れていきます。

そろそろ納竿かな、という、雰囲気になりました。

ジジ
ジジ

その30センチの鯛をワシが持って帰ろう!
ワシが釣ったことにしとく!

ふ~ん、さては昨日、かなりババに、
強気なことを言ってきてるなあ・・・!

などと勘繰りながら、さらに30分くらい粘っていたら、殿にあたりが!

30センチの鯛でした。

それでもボウズではなかったので、何とか面目を保った殿は喜んでいました。

よ! お見事! 殿!


帰ってババになんといったのだろう・・・?

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