【家計管理のススメ】やり方(エクセル編)№1_勘定科目を設定する

この記事は・・・

複式簿記を取り入れて家計管理をしてみよう!

貸借対照表と損益計算書の関係性
貸借対照表と損益計算書の関係性

大切なのは純資産で、家計の健康体力を見ていくこと!

っと、いう記事のエクセル編です。

パソコンで家計管理簿記を始めてみたい人
パソコンで家計管理簿記を始めてみたい人

よし、家計管理簿記を始めてみよう!
どうせやるなら表計算ソフトで効率よくやってみたいなあ・・・
でも、具体的にどうやったら・・・
関数詳しくないし・・・

こういう方のために優しく解説します。

表計算ソフト(エクセル)関数の勉強にもなります。
いろいろと業務の幅を広げることができますよ!

家計管理簿記って何?っという方はこちらから、

では本題です。

こんな勘定科目シートを作成します。

エクセル編_№1_勘定科目を設定する

手計算編では、「できるだけ科目数は少なく!」と解説しましたが、ソフトを使えば自動計算できますので、エクセル編ではご自分が「どういう管理がしたいのか」に着目して科目を設定してみてください。
(上図の⒌費用の内訳科目のような感じ)

※「エクセル編」とありますがワタシが使用しているのは「WPS Spreadsheets」です。
「WPS Spreadsheets」でできることは、エクセルで同様にできます。
 なので、同じソフト扱いで進めていきますのでご了解ください。

勘定科目データ入力

「勘定科目」という名前のシートを作成します。
そして、ご家庭にあった科目を設定入力します。

この時、「資産」「負債」「純資産」「収入」「費用」「損益」については、
頭の数字を「環境依存」で変換してください。

「1」+スペースキー+「⒈(環境依存)」を選択⇒「⒈」が入力される
(理由はのちほど)

費用については、固定費の内容を前半に、後半に変動費の内容をまとめておくようにします。

見やすさを演出するため、ワタシはいつも極力罫線を引かずに「交互色付け」をしています。
やり方は何種類かありますが、「条件付き書式で設定」でやることが多いです。
この設定をしておけば、行の追加などのときに勝手に色を付けてくれるので便利です。

「範囲選択」⇒「ホーム」⇒「条件付き書式の設定」⇒「新しいルール」

「数式を使用して、書式設定するセルを決定」⇒「=mod(row(),2)=0」っと入力⇒「書式」⇒「塗りつぶし」⇒色を選択(淡い青がおすすめ)⇒「OK」⇒「OK」

見やすくなりましたね!


ちなみに「=mod(row(),2)=0」の意味は、
行番号を2で割って割り切れれば0、すなわち ⇒ 偶数行を色塗りっと、いう意味。
0を1に変更すれば奇数行を色塗りできます。

2段階プルダウンリストの作成と確認

2段階プルダウンリスト_「⒈資産」を選択した後これに紐づく「科目」を選択する

今から行うことは、仕訳帳入力をラクにするためのものです。
集計では「文字ゆれ」(同じ言葉でも大文字小文字が違っていたりして表記が違うこと)がないことが必須です。
ですので科目入力は選択入力にする必要があります。

プルダウンリスト機能で、大分類の科目リストを選択して、選択したものに紐づく科目リストからさらに選択するといった2段階選択ができるようにします。

今作成している勘定科目シートで作成してみて、事前にきちんと機能しているかを確認しておきます。

大分類プルダウンリストの作り方

勘定科目を設定した余白に7行2列の「交互色付け」をして、「分類」「科目」と入力。

J5を選択⇒「データ」⇒「入力規則」⇒「リスト」を選択⇒ソース欄をクリック⇒C2~H2選択(ソース欄に自動入力)⇒「OK」

J5の▼をクリック、大分類の科目が選択できることを確認

J5をクリック⇒J10までドラグ&ドロップ

これで大分類の1段目のプルダウンリストができました。

科目セル範囲の名前設定

2段目の科目プルダウンリストを作る前段階で、科目セル範囲の名前付けが必要です。

C3~C22まで選択⇒名前BOXにC2と同じ内容(⒈資産)を手入力
確定Enterキーを2度ほどたたいて確定後、
再度、「C3~C22」範囲を選択してみて、「⒈資産」 っという名前が出れば紐づけされています。

この要領で、「⒉負債」「⒊純資産」「⒋収入」「⒌費用」「⒍損益」の科目リストを紐づけします。

この名前BOX入力時に、文言のコピー&ペーストができないようなので、慎重に同じ文字を手入力します。

それから、紐づけできる「名前入力」には、制限があります。
この先作業を進めていくうえで、「なんだかうまくいかないなあ・・・」
っという人は、ここを確認してください。

  • 名前の先頭に数字は使えない
    ※本当は「1_資産」としたいのですが、「環境依存文字」にしてこの制限をかわしています
  • 名前の先頭に使える文字
    • 平仮名・カタカナ・漢字・英字・アンダーバー(_)・円記号()
  • 名前に使える文字
    • 平仮名・カタカナ・漢字・英字・数字・アンダーバー・ピリオド・円記号()
    • その他の記号(ハイフンなど)は使えません。
  • 上記以外と1文字利用でのC,c,R,cは使えません。(例:ccはOKだがcはNG)
  • セル番地も使えません(例:a1)
  • スペースは使えない
    スペースは利用できない為、アンダーバーやピリオドで代替。
  • 名前に使える字数 … 半角で数えて255文字まで
  • 大文字と小文字は区別されない
    bagという名前とBAGという名前は同一ファイルに定義できません。

ほかにも、「数式」⇒「名前の管理」で、名前に関する編集ができますので、参考にしてください。

(2段目)科目プルダウンリストの作り方

K5を選択⇒「データ」⇒「入力規則」⇒「リスト」を選択⇒ソース欄をクリックし、
「=INDIRECT(J5)」と入力⇒「OK」

これで「⒈資産」に紐づけている「科目」が表示されているか確認します。

2段階プルダウンリスト_「⒈資産」を選択した後これに紐づく「科目」を選択する

そしてK5をクリック⇒K10までドラグ&ドロップ

こうして6つの分類に関して紐づけされている科目が選択できるか、確認しておきます。

次回は仕訳帳のフォームを作成する

以上で勘定科目設定と仕訳帳入力の準備確認ができました。

このような作業のときにちょっと枠外に、テキストボックスでメモを取っておくと便利です。

さて、次回は「仕訳帳」のフォームを作成して、「月初貸借対照表」を作成してみます。

では、また!

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