【家計管理簿記】基本的なやり方(手書編)_手順1:勘定科目を設定する

勘定科目
貸借対照表と損益計算書の関係性
貸借対照表と損益計算書の関係性
家計管理簿記をやってみたい人
家計管理簿記をやってみたい人

この貸借対照表と損益計算書の関係性のイメージはつかんだわよ!
次は具体的に何から始めればいいの?

勘定科目の設定から始めましょう!
細かな内容にとらわれず大きく管理することがポイントです。
やり方がわかれば、【自分流】が生まれます。
その【自分流】が生まれるまで、大きく大きく理解しましょう!

手順1_勘定科目を設定する

簿記というのは仕訳帳という帳面にお金の流れを記録する技術です。
お金の流れは勘定科目というものを設定してその記録をしていきます。
勘定科目はその取引の内容が判断できるものであればよく、自由に設定できてその定義は広いです。
なので、勘定科目の数が多ければ多いほどに計算が面倒なものになります。
なので、ご家庭に合わせて必要最低限の設定をするようにしましょう。

簿記って何? っと、いう方は前の記事から↓

【貸借対照表】の勘定科目設定

こんな表を作成します(例)。

↓この表の原紙です。

1_資産について

資産とは・・・、お金に換金できる財産 のことです。
現金、銀行預金、金、投資等がわかりやすい財産で、こういったものを資産として扱います。
企業会計では、不動産や車などを資産として扱いますが、【家計管理簿記】では基本的にこれらは資産として扱わないことにしています(生活に必要で売却できないものだからです)。ですが借金がある場合にお限り、その残高分を【架空資産】として計上します。⇒詳しくはこちら

2_負債について

負債とは・・・、支払いや返済の義務 のことです。
今の時代、カードでなんでもお買い物ができますよね、ついつい・・・っというのは、ありがちな話ですが、これらはすべて負債として勘定科目に設定してしっかり管理していきましょう。
メモ欄に支払期日など書いておくと便利です。

また、将来必要となる費用を積み立てる場合
資産として存在する取り置きの拘束資金については「積立引当金」として、負債計上するテクニックがあります。「【負債】に計上するとそのお金は拘束される」って、考えるとわかりやすいです。
こうすることで、将来必要になってくるお金を取り置いた上で「自由になるお金」を把握することができます。
「積立引当金」については順を追って解説予定ですが、早く知りたい!っという方は⇒こちら

3_純資産について

資産 > 負債 であれば 純資産を貸方(右側)
資産 < 負債 であれば 純負債を借方(左側)
記入するようになります。
ここは計算の結果によるものですから、設定というよりも認識しておくだけです。

こうして、貸借対照表の勘定科目設定を行います。
はじめは、できるだけ項目は少ない方がよいですね。

【損益計算書】の勘定科目設定

こんな表を作成します。

↓この表の原紙です。

4_収入について

ここがお金の入口、しっかり項目を増やしたいものです。
1行しか書けなかったよー、っと、いう人でも2行目に「雑収入」という科目を作っておいてください、意外とあるものです。
「積立引当金戻入」については、積立金を取り崩すときに使う勘定です。
順を追って解説予定ですが、早く知りたい!っという方は⇒こちら

5_費用について

思いつくだけで10行ぐらいはすぐに埋まると思いますが、ここではできるだけ科目をまとめて考えてみましょう。
食費、日用衣料品、雑費などひとくくりにして、「食日雑用費」などとしています。

【家計管理のススメ】では、最終的に純資産の推移(家計体力)を見ていくのが目的です。
それに必要なのは費用の総計です。
【自分流】が生まれるまでは、細分化し過ぎずに5~7科目程度にした方がよいです。

「積立引当金繰入」は、「取り置きのお金」のために毎月の積立るお金です。【費用】勘定として損益上は支出したことにしておきます
「積立引当金繰入」については順を追って解説予定ですが、早く知りたい!っという方は⇒こちら

6_損益について

費用 < 収入 であれば 利益 を借方(左側)
費用 > 収入 であれば 損失 を貸方(右側)
記入するようになります。
ここも計算の結果によるものですから、設定というよりも認識しておくだけです。

こうして、損益計算書の勘定科目設定を行います。

「自分流」ができるまで、大きく大きく設定

生活環境は人それぞれ、っということは勘定科目の設定も人それぞれです。

まずは小さいことにこだわらずに大きく大きく設定してやってみてください。

やっていくと、必ず「自分流」が生まれます。

「自分流」が生まれてから、細部の管理が必要か否か検討すればいいのです。

まずは、「自分流」が生まれるまで、大きく大きく・・・

次回は月初貸借対照表を作ってみましょう!

★ ★ ★

ー 目 次 ー 【家計管理のススメ】

(目次の内容は変更になることがあります)

はじめに

  1.  お金を管理してみよう!
    1.  【家計管理】とは⁉_家計簿とは違うんです!
    2.  お金に関する「わからない?」6つの不安を解説します!
    3.  一番知りたいのは、今、「自由になるお金がいくらあるのか!」_でしょ?
    4.  【積立引当金】まずは、身の回りの値段を調べて「取り置きのお金」を決めてみよう!
    5.  【自由になるお金】算出のポイントは資産と負債の考え方!
  2.  さあ、はじめよう!【家計管理】_まずは手書きでやり方を理解する
    1.  【家計管理簿記】って何?_基本的なやり方、考え方_5つのポイント
    2.  【手順1】勘定科目を設定する
    3.  【手順2】開始貸借対照表を作成する
    4.  【手順3】仕訳帳を作成する
    5.  【手順4】精算表を作成する
    6.  【手順5】家計管理グラフを作成する
  3.  家計を管理する!_ケース事例
    1.  【自由になるお金】とは?資産についての考え方_ケース事例
    2.  【調整負債金】将来必要になるお金は【負債】で管理する
    3.  【積立準備金】将来必ず必要になるお金_積立のやり方
    4.  成長を続けなければいけない!_【自由になるお金(純資産)】 
  4.  エクセルでオリジナル【家計管理簿記】ソフトを作ってみよう!
    1.  家計管理で学ぶエクセル関数_実は簡単⁉
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    4.  精算表から自動計算で貸借対照表を作成する
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    2.  【負債】に入れた取り置きのお金【積立金】を戻す方法_【戻入】勘定
    3.  家計簿の内容は【無料アプリ】にお任せ
    4.  エラーが出たときの修正ポイント
    5.  毎月行うルーティーン化で、作業の定着化

あとがき

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