

この貸借対照表と損益計算書の関係性のイメージはつかんだわよ!
次は具体的に何から始めればいいの?

勘定科目の設定から始めましょう!
細かな内容にとらわれず大きく管理することがポイントです。
やり方がわかれば、【自分流】が生まれます。
その【自分流】が生まれるまで、大きく大きく理解しましょう!
簿記というのは仕訳帳という帳面にお金の流れを記録する技術です。
お金の流れは勘定科目というものを設定してその記録をしていきます。
勘定科目はその取引の内容が判断できるものであればよく、自由に設定できてその定義は広いです。
なので、勘定科目の数が多ければ多いほどに計算が面倒なものになります。
なので、ご家庭に合わせて必要最低限の設定をするようにしましょう。
簿記って何? っと、いう方は前の記事から↓
【貸借対照表】の勘定科目設定
こんな表を作成します(例)。

↓この表の原紙です。
資産とは・・・、お金に換金できる財産 のことです。
現金、銀行預金、金、投資等がわかりやすい財産で、こういったものを資産として扱います。
企業会計では、不動産や車などを資産として扱いますが、【家計管理簿記】では基本的にこれらは資産として扱わないことにしています(生活に必要で売却できないものだからです)。ですが借金がある場合にお限り、その残高分を【架空資産】として計上します。⇒詳しくはこちら
負債とは・・・、支払いや返済の義務 のことです。
今の時代、カードでなんでもお買い物ができますよね、ついつい・・・っというのは、ありがちな話ですが、これらはすべて負債として勘定科目に設定してしっかり管理していきましょう。
メモ欄に支払期日など書いておくと便利です。
また、将来必要となる費用を積み立てる場合、
資産として存在する取り置きの拘束資金については「積立引当金」として、負債計上するテクニックがあります。「【負債】に計上するとそのお金は拘束される」って、考えるとわかりやすいです。
こうすることで、将来必要になってくるお金を取り置いた上で、「自由になるお金」を把握することができます。
※「積立引当金」については順を追って解説予定ですが、早く知りたい!っという方は⇒こちら
資産 > 負債 であれば 純資産を貸方(右側)に
資産 < 負債 であれば 純負債を借方(左側)に
記入するようになります。
ここは計算の結果によるものですから、設定というよりも認識しておくだけです。
こうして、貸借対照表の勘定科目設定を行います。
はじめは、できるだけ項目は少ない方がよいですね。
【損益計算書】の勘定科目設定
こんな表を作成します。

↓この表の原紙です。
ここがお金の入口、しっかり項目を増やしたいものです。
1行しか書けなかったよー、っと、いう人でも2行目に「雑収入」という科目を作っておいてください、意外とあるものです。
「積立引当金戻入」については、積立金を取り崩すときに使う勘定です。
順を追って解説予定ですが、早く知りたい!っという方は⇒こちら
思いつくだけで10行ぐらいはすぐに埋まると思いますが、ここではできるだけ科目をまとめて考えてみましょう。
食費、日用衣料品、雑費などひとくくりにして、「食日雑用費」などとしています。
【家計管理のススメ】では、最終的に純資産の推移(家計体力)を見ていくのが目的です。
それに必要なのは費用の総計です。
【自分流】が生まれるまでは、細分化し過ぎずに5~7科目程度にした方がよいです。
「積立引当金繰入」は、「取り置きのお金」のために毎月の積立るお金です。【費用】勘定として損益上は支出したことにしておきます。
※「積立引当金繰入」については順を追って解説予定ですが、早く知りたい!っという方は⇒こちら
費用 < 収入 であれば 利益 を借方(左側)に
費用 > 収入 であれば 損失 を貸方(右側)に
記入するようになります。
ここも計算の結果によるものですから、設定というよりも認識しておくだけです。
こうして、損益計算書の勘定科目設定を行います。
「自分流」ができるまで、大きく大きく設定
生活環境は人それぞれ、っということは勘定科目の設定も人それぞれです。
まずは小さいことにこだわらずに大きく大きく設定してやってみてください。
やっていくと、必ず「自分流」が生まれます。
「自分流」が生まれてから、細部の管理が必要か否か検討すればいいのです。
まずは、「自分流」が生まれるまで、大きく大きく・・・
次回は月初貸借対照表を作ってみましょう!
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(目次の内容は変更になることがあります)
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あとがき
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